こんな方におすすめ
- これから腹部MRIを受ける予定の方
- 検査をスムーズに進めたいと考える方
- 緊張しやすい方や閉所恐怖症の方
MRI検査は現代の医療において、体内の詳細な状態を把握するための重要な検査方法です。特に腹部MRIは、膵臓や肝臓などの診断に用いられることが多く、健康管理や早期発見に欠かせない検査の一つといえます。しかし、初めて受ける方にとっては「機械の音が大きい」「閉所恐怖症が心配」など、不安を感じる要素が多いのも事実です。また、検査前後の注意点や費用、具体的な流れなどが分からないと、さらに不安が増してしまいます。
本記事では、実際に腹部MRIを受けた体験を基に、検査の流れや準備、緊張を和らげる方法を詳しく解説します。私自身が検査を受ける中で得た具体的な気づきやエピソードを交えながら、これから受ける方が安心して臨めるようお手伝いします。この記事が、皆様の不安を解消し、検査のスムーズな進行に役立つ情報となれば幸いです。
Contents
私が腹部MRIを受けることになった経緯
ある朝、みぞおちに耐えられないほどの痛みを感じ、病院を受診しました。血液検査の結果、膵臓の数値に異常があることが発覚。その日は鎮痛剤を処方されて帰宅。ただ、鎮痛剤を処方されても痛みは想像以上に耐え難く、床に着いても痛みが少ない位置を探すのに苦労してろくに眠れませんでした。実は似たような症状を過去2回しており、それまでは翌日には回復していたのですが、今回はそれを遥かに超える痛みで、恐らく人生で一番苦しかった瞬間でした。翌日には胃カメラを飲みましたが特に問題は見つかりませんでした。実はこれが一つのポイントでした。私は胃炎あるいは胃潰瘍だと思っていて2回の痛みは胃薬やらお粥で胃が落ち着いたと勘違いしていたのです。たまたま今回、血液検査+胃カメラの検査結果で胃や十二指腸に特に問題はないと分かり、自己判断は恐ろしいと痛感させられる事件でした。
そして同日のうちに、後日腹部MRIを受けることになりました。が、予約が取れたのは数週間後。最初に電話した病院は年明けと言われ、担当医師に「それは遅すぎる!」で却下。約1ヶ月短縮された別の病院へ行くことに。その間、処方された薬で痛みは殆どなくなったことで元気になったと喜びつつも、やはり心配な気持ちは拭えず2週間待って訪れたのが今日、2024年12月17日(水)。生まれて初めて1人で精密検査を受けた日となりました。
腹部MRIとは
MRI(Magnetic Resonance Imaging)は、強力な磁気とラジオ波を利用して体内の臓器や組織を詳細に確認する検査方法です。放射線を使用しないため、身体への負担が少なく、安全性が高いとされています。特に膵臓や肝臓などの腹部臓器の診断に有用で、がんの早期発見や炎症の確認などにも役立ちます。
検査は専用の機械に横たわり、体を固定された状態で行います。撮影時に体が動くと画像がぼやけるため、しっかりと体を安定させることが必要です。検査時間は通常30〜60分程度ですが、造影剤を使用する場合や追加撮影が必要な場合はさらに長くなることもあります。
MRIの最大の特徴は、詳細な断層画像を取得できることです。これにより、CTや超音波では見逃されがちな病変も検出可能です。また、造影剤を用いることで血流や腫瘍の特徴をさらに明確に描出できます。
費用:今回は保険適用でおよそ12,000円でした。検査内容によって異なる場合もあるので、事前に確認すると安心です。
腹部MRIを受ける前に知っておきたいこと
- 服装と持ち物:金属類を全て外す必要があるため、時計やアクセサリーはもちろん、衣服も金属を含まないものを着用するのが望ましいです。化粧は問題ありませんが、検査がスムーズに進むよう身軽な状態で行くと良いでしょう。
- 飲食の注意点:検査前日は早めの夕食を取り、当日は絶食するよう指示される場合があります。これにより、検査結果の精度が高まります。
- 費用:保険適用でおよそ12,000円でした。検査内容によって異なる場合もあるので、事前に確認すると安心です。
- 閉所恐怖症への配慮:狭い空間が苦手な方には、事前に医師や技師に相談することで、安定剤の処方や検査時の工夫を提案してもらえることがあります。
実際に受けた体験
腹部MRIの検査では、思っていた以上に音や振動がありました。
- 検査中の音とリズム:機械が動作するたびに定期的な爆音や振動があり、地響きのような感覚も体験しました。音の種類やリズムが変わるため、ある意味で気が紛れました。
- 呼吸指示:“息を吸って、吐いて、止めて” という指示が頻繁にありました。5秒から20秒間息を止める必要があり、これが最も多いパターンでした。呼吸を合わせるのに集中することで時間が早く感じられた反面、マスクをしたままではかなり苦しいと感じました。幸い、検査前に技師に相談してマスクを外す許可を得られたので助かりました。
- 閉所恐怖症への配慮:閉所恐怖症の方には安定剤を処方する場合があるそうです。ただし、個人的には麻酔で眠らせてもらえる方が安心だと感じました。
検査後の過ごし方
検査中に造影剤を使用していたため、まず水分をしっかり取るよう指示されました。まれに造影剤が原因で発疹や呼吸困難などの副作用が出ることがあるそうです。何か異常を感じたらすぐに病院に連絡するよう勧められました。
率直な感想と未来への期待
初めての腹部MRI検査では、不安や緊張が入り混じった感情を抱いていましたが、検査自体は技師の方の指示に従うことでスムーズに進みました。ただし、機械の大きな音や長時間の息止めは、慣れない人にとって負担に感じるかもしれません。事前にこれらの点を把握しておくことで、心構えを持って検査に臨むことができると思います。
私が率直に感じたのは、MRI技術の進歩がいかに医療を支えているかという点です。特に、膵臓のように診断が難しい臓器を詳細に確認できるというのは素晴らしいことです。一方で、技術の進歩にはまだ改善の余地があるとも感じました。例えば、閉所恐怖症の方がリラックスして検査を受けられるよう、より開放的な装置が開発されることを期待しています。また、機械の音が軽減されるだけでも、患者のストレスが大幅に減るでしょう。
未来の医療技術に対しては、大きな期待を抱いています。いつかMRI検査がもっと短時間で、そしてより快適な環境で受けられるようになる日が来るかもしれません。例えば、非接触型で全身を瞬時にスキャンできるような装置が実現すれば、患者の負担もさらに軽減さ
これから腹部MRIを受ける方へのアドバイス
- 病院や技師との事前相談の方法 私の場合、たまたま話しやすい技師の方に担当してもらえたことと、私自身が人懐っこい性格であることもあり、色々と質問することができました。一度カプセルに入る前に顔がかゆくなり、引き戻してもらうこともありました(笑)。ただ、病院では基本的に流れ作業が優先されるため、事前相談はあまり好まれないと感じました。それでも事前に電話で確認できることは聞いておくと良いでしょう。
- 緊張を和らげる心構えや準備の工夫 初めてMRIを受ける人、特にお子さんは非常に緊張すると思います。私自身も最初は頭部MRIを受けた際、頭に器具を装着される感覚に戸惑いました(昔流行った記憶法のチラシに似た装置を思い出しました)。緊張しない方が難しいため、無理にリラックスさせようとせず、ご本人のペースに合わせてあげるのが一番です。また、担当技師とのコミュニケーションが大切です。不機嫌そうに入室すると相手にも良い印象を与えません。こちらが患者としての敬意を示せば、相手もアドバイスをくれる可能性が高くなります。検査前の短いやり取りでも、誠実な態度で臨むことで検査がスムーズに進むことがあります。
まとめ
腹部MRI検査は、身体の内部を詳細に映し出し、診断や治療に不可欠な情報を提供する重要な検査です。私の体験を振り返ると、検査を受けるまでの不安や緊張は避けられないものですが、事前に基本的な流れや注意点を理解しておくことで、よりスムーズに進められることを実感しました。例えば、検査前の金属類の取り外しや、長時間の息止めに備えた心構えは、非常に役立ちます。また、技師との良好なコミュニケーションは、安心して検査を受けるための鍵となるでしょう。
一方で、検査環境には改善の余地も感じました。特に、機械の音や閉所の不安感は、多くの患者にとってストレスとなる要因です。未来の医療技術がこれらの課題を克服し、患者にとってより快適で短時間の検査を提供できることを期待しています。
この記事を通じて、腹部MRI検査の実際や心構えについて共有できたことを嬉しく思います。これから検査を受ける方々がこの記事を参考にし、少しでも安心して臨んでいただければ幸いです。
P.S. 約4ヶ月間記事を書いていなかったことに気づきました。そしてほぼ≒でこの頃から胃腸の調子が突如悪くなる事が何週間かに1度あったのを思い出します。酒飲み健康ブログというふざけたタイトルを開始当時つけたのも何かの縁なのか何なのか・・・。まだ最終的な診断結果は出ていないのでそれが出てから新たな記事を書きたいと思いますが、今回の急な体調不良を通じて自分の体をもっと労わらないとと思い知らされています。また、嫌だ嫌だと健康診断等を避けてきていましたが、毎年自分の体をスクリーニングしてもらうことは、既に老年に足を踏み入れているような肉体には必要な事だとも考えさせられました。また定期的に記事を書いていきたいと思います。;