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確認したのに転倒。夜間清掃中の事故が問いかける“安全配慮義務”

酒飲み筋トレマニア

ランニング歴約30年。筋トレ歴&飲酒歴約25年。 無類の焼酎好きで、大体2~3日で1升を空けるペース。 酒を「浴びる」程飲みつつ、トレーニングを定期的にすることで健康状態をどれだけ維持できるか、自らの体で実験中。 1日1~2食(朝食は食べません。)

こんな方におすすめ

  • これはダミーのテキストです
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夜間の商業施設。
昼間の喧騒とはまったく違う、静まり返った空間。
警備員と清掃スタッフだけが動いている時間帯です。

その時間は、表からは見えません。
けれど施設を維持するうえで、欠かせない大切な業務の時間です。

その中で起きた、ある転倒事故。

本人は、通る前にきちんと確認していました。

「ここ、通っていいですか?」

答えは、はっきりと
「大丈夫です。」

確認を怠ったわけでもない。
勝手に立ち入ったわけでもない。

それでも、その一歩が人生を変えてしまった。

これは偶然なのか。
それとも、どこかに構造的な問題があったのか。


事故の経緯

事故が起きたのは、夜間清掃中の商業施設内の通路でした。

床にはワックスが塗られていた。
しかし、

・立入禁止の表示はなし
・カラーコーンなどの視覚的注意喚起なし
・誘導員の配置なし
・別動線の確保もなし

つまり、見た目は「普通の通路」だったのです。

そして何より重要なのは、

本人が事前に確認し、通行の許可を得ていたこと。

それにもかかわらず、足を滑らせ転倒。
頭部を強く打ちました。

その場では大きな異常は見られなかった。
会話もできていた。歩けていた。

しかし、それが逆に油断を生むこともある。

数週間後、体調は悪化。
頭痛、違和感、倦怠感。

検査の結果、診断は「硬膜下血腫」。

開頭手術が行われ、
2ヶ月以上の入院となりました。


頭のケガが怖い理由

頭部外傷の怖さは、「時間差」にあります。

転倒直後は大丈夫でも、
脳内でじわじわと出血が進むことがある。

慢性硬膜下血腫は、特にそうです。

・数日〜数週間後に症状が出る
・徐々に圧迫されることで悪化する
・突然意識障害に至ることもある

だからこそ、「その場で大丈夫」は安全を意味しない。

今回もまさにその典型でした。

最初は軽い転倒のように見えても、
実際は脳に重大な影響を及ぼしていた。

しかも、頭の手術は身体的な負担だけでなく、
精神的な不安も大きい。

再発の可能性。
集中力の低下。
将来への漠然とした不安。

頭のケガは、単なる外傷ではありません。
その後の人生に影を落とす可能性がある傷です。


これは不運なのか、それとも…

事故が起きたとき、よく聞く言葉があります。

「運が悪かったね。」

しかし、本当にそうでしょうか。

・事前確認があった
・通行許可が出ていた
・注意表示がなかった
・誘導もされなかった

これらを考えると、「偶然」だけで片付けられる話ではない。

もし立入禁止表示があったら。
もしコーンが設置されていたら。
もし「今は危険だから迂回してください」と言われていたら。

結果は変わっていた可能性がある。

事故はゼロにできなくても、
リスクは減らせる。

その努力が十分だったのか。

ここを問うことは、感情論ではなく、
現場の安全文化を守るために必要な視点です。


労災が出れば終わりなのか

今回、労災は認定される見込みとのこと。

治療費、入院費、休業補償。
最低限の生活は守られるでしょう。

しかし、それで全てが解決するわけではありません。

労災は「生活保障」です。
「責任の清算」ではありません。

例えば、

・後遺症が残った場合
・夜勤ができなくなった場合
・巡回業務に制限がかかった場合
・将来的な昇進や収入に影響が出た場合

これらは別の問題です。

「命は助かったから良かった」で終わらせるのか。

それとも、
同じ事故を繰り返さないための問いを残すのか。

そこに大きな違いがあります。


同じ現場で働く人へ

夜勤は、目立たない仕事です。

巡回。施錠確認。閉店業務。
清掃との連携。

どれも日常です。

でも、その日常の中に、
小さな油断や曖昧な確認が積み重なると、
取り返しのつかない結果になることがある。

今回の事故で一番怖いのは、

「確認したのに起きた」

という点です。

つまり、形式的な確認では不十分だということ。

言葉だけの「大丈夫」は、
安全ではありません。

現場にいる全員が、
一段階深い確認を持つ必要があります。


まとめ

これは特別な現場の話ではありません。

夜間業務がある施設なら、どこでも起こり得る。

事故は一瞬。
影響は何年も続く。

・安全確認を形だけにしない
・表示と物理的対策を徹底する
・曖昧な「大丈夫」をなくす

その積み重ねが、未来の事故を防ぐ。

一人の転倒は、
単なる「不運」では終わらせてはいけない。

そこから何を学ぶかが、
本当の安全対策です。

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ランニング歴約30年。筋トレ歴&飲酒歴約25年。 無類の焼酎好きで、大体2~3日で1升を空けるペース。 酒を「浴びる」程飲みつつ、トレーニングを定期的にすることで健康状態をどれだけ維持できるか、自らの体で実験中。 1日1~2食(朝食は食べません。)

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